10/4/06

SHINOBU個展 オープニングを迎えて


先日ご報告した日本人造形作家SHINOBUの個展がオープニングを迎えた。強い雨が降る中始まったオープニング。私も雨でなかなかタクシーが来なくて遅れて到着した。それでも雨の中多くの人が集まって彼女の作品を楽しんだ。彼女に出会ったのはサイゴンに住む共通の友人の紹介。その時彼女のポトフォリオをみせてもらって、まだ荒削りながらもなんだか不思議なエネルギーを感じた。その後しばらくして彼女からベトナムで作品を発表したいという気持ちを伝えられ、それでは微力ながらもお手伝いしましょうという事で今回の個展に至った。彼女はどちらかというと職人気質のタイプ。コンセプトを言葉で語るよりもその時間手を動かして作品を生みたい人。私はどちらかというと頭でコンセプトを練ったり表現したい事を言葉にしてみるのが好きな性格。彼女は私の想像以上にインディペンデントで当初思っていたよりも私がキューレーターとしてしなければいけない事は少なかったけれども、彼女の作品に込められた思いを言葉に変えてあげる、という形で少しは協力できたかな...と思う。SHINOBUさんにはこれからも力のある作品を生み続けてもらいたい。

今年はA+A Public Art Unitのドリーム・コレクターも、SHINOBUさんの個展もどちらも「共通の友人」がいた事がきかっけになって生まれたプロジェクト。それだけでなくて、いろいろ振り返ってみると、例えば日本のアート雑誌に記事を書かせてもらえるようになったのも最初のきかっけを作ってくれた先輩ライターのおかげだし(みおさん、ありがとうございます!)、人との縁はやっぱり不思議でそして大切にしたいものだと改めて感じた。