7/13/06

ジョグジャリポート:新プロジェクト「1000 LETTERS」への参加者呼びかけ


5月27日にジョグジャカルタを襲った大地震。大切なお仲間の多いジョグジャ。アートコミュニティーの友人達から送られてくる現地報告に一喜一憂する1ヶ月半が過ぎ、少しずつ状況は落ち着きをみせているようではある。しかし家族や家を失った人々の心に空いた穴は物資配布だけでは埋められない。。。将来にもう希望の光がみえないと感じ自殺をする大人のニュースも度々耳にした。毎晩まだ悪夢にうなされる子供達。今回の地震で学校の校舎が殆ど跡形もなく崩壊した事実は、いかにインドネシア政府が粗悪な材料(砂を大量に混ぜたコンクリート等)で安く公共建設を済ませていたかが明るみにでて地元の人々の怒りとなった。地震発生時が早朝だったこともあり最悪の事態は免れたが、もし子供達が授業中だったら。。。と想像しただけでゾッとする。校舎を無くした子供達は学校教育も一時停止状態。そこで今回我々が義援金を託したスジュットさんや仲間が話し合いのあと思いついたのは物資配送だけでなく被災地の村々を訪れて特に子供を対象にしたアートキャンプの開催だった。本業もアーティストの彼ら。教育もきちんと受けてきた彼ら。自分達の持っているスキルを子供達に還元したいとの思いからである。EARTHFELLOW and CHILDREN & ARTCAMP PROGRAMと題して一般教養だけでなく、ドローイング、染色、写真や陶芸などそれぞれの専門分野をいかしてワークショップを開いている。そのプロジェクトの一環で子供達のグループに使い捨てカメラを与えて「子供達の見た震災後のジョグジャカルタ」をドキュメントしてもらうというワークショップも進行中。この写真は後述する「1000通の手紙」プロジェクトと共に最終的にカタログにまとめる予定。

「1000通の手紙プロジェクト」とは、彼らがプロジェクトを行っている9つの村にいる子供達、合わせて約1000人に手紙を送って励まそう、お友達になろう!という企画。スジュットさんがメンバーのTHE HOUSE OF NATURAL FIBER をはじめ DOING GOOD やYAYASAN ADINDAといった有志が集まって、インドネシア国内や外国の友人達の連絡網を使って参加者を呼びかけている。私とパートナーのフィリップも早速手紙を送ったところ。英語の手紙だと彼らもインドネシア語に訳しやすいが、もちろん日本語の手紙でも私宛に送っていただければ英訳して彼らに送りますのでご心配無用。もしお時間がある方は是非是非短くても構いませんので子供達にメッセージをお願いします!その時にお手紙と一緒にお写真もメールで添付していただける子供達も喜びます。締め切りは9月末。この手紙は最終的にSudjudさんとプロジェクトリーダーの一人でもあるIraさんが編集、彼らのアートグループの Tommy と Istasがデザイン、そして手紙からのインスピレーションをもとにサウンドアーティストの Venzha とRene Lysloffが音楽CDをつくりカタログとしてまとめて11月初旬に出版予定。インドネシア国外でもアーティストとして知名度のあるこのアーティスト集団とコラボできるいい機会でもある。

詳細のお問い合わせや日本語でのお手紙の送り先は:motoko628@gmail.com 郵送の場合は 17/8 Nguyen Huy Tuong, P.6, Q.BT, TP.HCM, VIETNAM , Motoko Uda宛まで。

さて最後になりましたが、今回義援金にご協力していただいたメンバーのご紹介をさせていただくと共にこの場をお借りしてジョグジャ現地の友人を代表して心より感謝の気持ちをお伝え申し上げます。
(敬称略、順不同)
今関和枝、 神田洋美、岸洋子、木村友美、小林理恵、こやま峰子、近藤ヒロミ、坂爪明子、桜井乃武子、清水初枝、鈴木正美、関根律子、田崎、佑子、田中敏郎、田中正夫、中田かおる、中田英久、茄子倉真澄、長谷川靖子、深澤克麿、丸山哲郎、矢田洋子、山本雅江、日本電工(株)の有志、宇田隆人、宇田浩子。義援金送金に際しては、近藤ヒロミ様のご尽力により東京三菱UFJ銀行の原澤隆三郎様のご配慮で、特別に海外送金免除のお手配をいただきました。皆様の温かいご協力に心より感謝申し上げます。 ありがとうございました!!今後もどうぞジョグジャの復興を温かく応援してあげてください。宜しくお願い致します。